RTPatch

製品情報

PRODUCT

導入事例CASE STUDY

アメリカ航空宇宙局(NASA)

アメリカ航空宇宙局(NASA)では、スペースシャトルの近代化計画に伴い、コックピットシステムの刷新を実施。2000年のスペースシャトル「アトランティス」のミッションからこの新システムを稼動しました。
この計画に初めて盛り込まれた要件の一つが、システムソフトウェアをリモートでアップデートできる仕組みです。ミッションの性格上、失敗が許されない分野なだけに、高い信頼性とパフォーマンスが要求されましたが、他に類のない豊富な実績をもつ汎用商用ソフトウェア、RTPatch が正式に採用されました。

「失敗が許されないミッション」に選ばれたのはRTPatch

アビオニクス(宇宙・航空電子機器)を制御するソフトウェアは、ますます複雑、且つ膨大なサイズになっており、バグや機能修正の為のアップデートも増え続けています。一方、スペースシャトルは一度打ち上げられたら容易に帰還できない為、ミッションの最中でもリアルタイムで、安全且つ確実にソフトウェアをアップデートする仕組みを必要とします。
採用の条件として、①確実性(アップデートに失敗がない)②安全性(壊れたデータや、間違ったデータでアップデートしない)など絶対的な条件を満たした上で、③パフォーマンス(宇宙間通信では帯域が限られている為、できるだけアップデートのデータ量を削減する)が求められました。
この様な背景から、商用アップデートソフトウェアとして、類のない豊富な実績を持つ RTPatch が採用されました。

スペースシャトル MEDS (Multifunction Electronic Display System)

コックピットシステム近代化では、乗組員の負担軽減と安全性の向上の為、スペースシャトルの機能を集中制御する、多機能ディスプレイを用いた MEDS(Multifunction Electronic Display System)が導入されました。このシステムのソフトウェアアップデートには、宇宙空間通信時の限られた帯域でのデータ通信を考慮して、バイナリ差分データによるアップデートが選択されました。RTPatch は、独自のアルゴリズムにより新旧データ間のバイナリレベルでの差分を抽出し、ひとつのパッチとして生成する為、非常に高い削減効果が得られます。また、ターゲット上での差分適用時に万が一パッチデータが壊れていたり、間違っていた場合には、パッチ適用が行われないため安全です。また、機器の電源遮断に対しても高い耐用性を有しています。



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